水道代を劇的に節約!最安への完全マニュアル
水道代は、節約する方法を知ることで大幅に安くすることが可能です。
今回は、お風呂、トイレ、キッチン(食器洗い)、洗濯、その他(契約変更・無料の水を利用など)で水道代を減らすコツを紹介していきます。
ところで、水道料金がどのような料金体系になっているかご存知ですか?
水道料金は次のような計算式で決まり、2カ月に1回検針されて請求されます。
水道料金=基本料金 + 従量料金(上下水道使用料) × 1.08(消費税)
「基本料金」は水道管の太さ(口径サイズ)と自治体によって料金が決められており、「従量料金」は水の使用量によって単価が決まります(参考サイト参照)。※メーター使用料が請求書に記載されている地域もありますが、記載がない場合は基本料金に組み込まれています。
参考サイト
つまり、基本料金を安くすることは難しいですが、使えば使うほど使用単価が高くなる(逓増制)従量料金は、水道の無駄な使用を減らすことができれば、加速度的に安くすることができます。
では、水道代を節約する方法をお家の場所別に見ていきましょう。
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目次~水道代を安くする節約術
お風呂の水を節約する方法
東京都水道局の平成24年度一般家庭の水使用目的別実態調査によれば、家庭の水使用量は、お風呂が1番多いことがわかっています。
平成18年度の同調査での水使用量は、トイレが28%(1位)、風呂が24%(2位)でしたので、6年の間で逆転しました。
ですから、水道代節約に取組むならば、まずは家庭で最大の水使用量であるお風呂から節水することが重要です。
1.お風呂の残り湯をフル活用しよう
お風呂の残り湯の活用は今や水道代節約の定番です。「残り湯なんてちょっと~」と敬遠されている方もいますが、入浴後の残り湯を捨てるのはとてももったいないです。
洗濯機に汲み取りホースをつけ、残り湯を汲み取り利用しましょう。
最近の洗濯機は自動汲み上げポンプ(汲み取りホース)が付いていることもありますが、なければバケツでも代用できます。
お風呂の水に抵抗がある人は、最後のすすぎは水道水を使うようにすればいいでしょう。
残り湯の活用方法
お風呂の残り湯は以下のような用途に利用できます。
- 洗濯に利用
- バルコニーの掃除に利用。
- 水まきに利用
- 玄関やベランダの打ち水に利用
- 洗車に利用
- お風呂場等の掃除に利用
残り湯を洗濯に利用する際は、できればお風呂から上がったその日のうちに利用しましょう。翌朝になると暑い時期は残り湯が腐敗します。
洗濯を翌日朝する場合は、残り湯の雑菌も一緒に綺麗にしてくれる洗剤を利用しましょう。また、入浴剤や温泉のもとをお風呂に入れた場合、中には洗濯使用を控えた方がいい場合もあるので注意しましょう。
ちなみに、お風呂場掃除の際に、残り湯にカビに強い洗剤を入れて、浴室の椅子や洗面器を漬け置きすると、ヌルヌルや頑固なカビに効きますよ。
2.お風呂の入り方で節約する7つのコツ
2-1.お風呂は容積の小さい順で入る
お風呂は容積の小さい順に入りましょう。主人からと言いたいところですが、水道代のためにここはひとつ我慢していただきましょう。
また、お湯が減ってきても足し湯をするのではなく、ペットボトルを何本か浴槽内に入れてお湯の体積を増やして入浴しましょう。
ペットボトルに入れるお水は前日に貯めた浴槽のお湯を使おう。
2-2.シャワーは使わない!髪も体もお風呂のお湯で洗う
浴槽1杯分の水の量(200L ~250L)は、シャワーを15分間使用した量に相当します。
もしあなたの家庭で使うシャワーの時間が15分を超える場合は、お風呂に入り、湯船のお湯を使い頭や身体を洗った方が水道代の節約になります。
そして、次の日も減った湯船の水を追い炊き利用し、それでも残ったお湯で洗濯をすれば大きな水道代節約となります。
前日湯は、汚れや臭いが気になるという人は、浮かべるだけでお風呂の臭いや汚れを軽減してくれるアイテム(「恵川商事 浴槽掃除 アカパックン お風呂用 グリーン」等)を活用しよう。
2-3.頭から足先までアワアワにしてから一気に流す
お風呂で身体を洗う時は、まず一番先にシャンプーをします。そして、シャンプーを流したら、リンス、洗顔、身体を洗う所まで一気にやります。
そして、全身泡だらけになってから一気に上から洗い流します。1カ所ずつ洗って洗い流すより一回で全て終えてしまった方が水道代の節約になります。
リンスインシャンプーを使えば更に節水になります。
2-4.洗顔時は洗面器を使用
洗面器を使ったときと使っていないときでは水の使用量が随分違います。
どんなにこまめに蛇口をしめても、無駄に排水される水の量はコップ何杯分にもなりますので、朝、洗顔をする際などは必ず洗面器を利用しましょう。
2-5.シャワーはこまめに止める
シャワーの水は、頭を洗うときなど、どうしても出しっぱなしになりがちなのですが、これをこまめに止めれば水道代の節約になります。
シャワーを出す時間を1分間縮めると約12リットルの水を節約できます。
2-6.半身浴(一人暮らし向き)
当たり前ですが、半身浴にすれば水道代は半分で済みます。
お風呂で溺れるといった危険性も減りますし、半身浴は疲労回復効果が高まるなど健康にも良いとされています
2-7.冬場のお風呂は2日に1回(一人暮らし向き)
2日に1回の入浴と聞くと「不潔!」と思うかもしれませんが、汗をあまりかかない冬場の期間ならば1日は熱めのタオルで拭くというようにしてもいいでしょう。
3.最新型の止水付き節水シャワーヘッドを利用
シャワーを使わない!という節約方法もありますが、暑い夏はシャワーを浴びたいという人は節水シャワーヘッドを使ってみてください。
節水シャワーヘッドは、簡単に取替えができ大きな節約効果があるので、初期投資が必要ですが、水道代の節約のために真っ先に取組みたい節約方法です。
手元に一時止水スイッチが付いている製品がおすすめです。
節水シャワーヘッドは、水の出る穴が小さいまたは数が少ないため、水の使用量を少なくする事ができるのですが、水圧はむしろ高くなるため快適な使用感で節水できます。
最近のものでは、最大60%の節水ができる商品(アラミック 節水シャワープロ・プレミアム ST-X3BA)もあります。
トイレの水を節約する方法
お風呂の次に水を利用するトイレですが、節約術を紹介する前に、いくつかの誤った(危険な)節水方法についてお話させていただきます。
誤った方法とは、流す水量を調節するためにトイレのタンクに重し(レンガやペットボトル等)を入れることや節水弁などの節水グッズを利用することです。
いずれもトイレの水を節約する方法として有名ですが、これらの方法は以下のトラブルに繋がるのでやめることを推奨します。
まず、タンクに重しを入れることは破損を招く可能性が高まります。
また、メーカーは、この便器では何リットルの水を使用すれば最後まで流れるかテストを行っていますから、メーカーが決める使用水量を減らすことは、十分に流れず紙つまりの原因にもなります。
1.トイレの流し方を工夫する
1-1.大と小を使い分ける!
お水を流すときは、”小”でもずいぶんと勢いがあるので、”大”をしたときも”小”ボタン(レバー)で流すようにします。
トイレの年式やメーカーにより差がありますが、”大”と”小”では約2リットルの差があるので、毎回、使い分けることができたらかなりの節水になります。
1-2.小はまとめてする!
できる限り家族まとめて”小”をして、流すのを1回にする。
1-3.トイレを流さない!
トイレを流す回数を3回に1回にする(もちろん大便のときは都度流します)。
1-4.トイレは出来るだけ外で使用する!
トイレはなるべく出先で済ませる。買い物先のスーパーや駅、会社や学でトイレをするようにします。
2.お風呂の残り湯・洗濯の残り水を使う
2-1.お風呂の残り湯を利用
お風呂の残り湯をバケツで汲んでトイレで用を足した後に利用します。
2-2.洗濯機から流れ出るすすぎ水を利用
洗濯機の排水パイプを浴室まで延長させて、浴室でバケツに水を入れるようにして、トイレで用を足したあとに利用します。
2-3.タンクに残り水を入れる
直接に流す時ではなく、バケツからタンクに水を入れておくという方法もあります。
ただし、この方法を使う時は、誤ってこぼしてしまった時のためにタンクの周りに布をひいておきましょう。
また、すすぎ水には洗濯石鹸が僅かながら残っており、石鹸がこびりつくこともありますので、タンクをこまめに洗うなどの対策が必要です。
3.トイレを節水型に変える
一昔前のトイレと違い、今のトイレは、少ない水で大も小もきれいに流してくれます。
TOTOによれば、2001年までの従来品は一度の洗浄に13Lを使用していたが、最新モデル(ネオレストシリーズ)では、3.8Lで洗浄でき、なんと年間で約15,000円も水道代を節約できます。
参考サイト
ですが、初期費用がかなり高く、費用をペイするには10年以上かかります。
水道代の節約はもちろん、最新型トイレに変えるメリットをメーカーサイトでよく検討してみましょう。
キッチン(炊事)の水を節約する方法
1.食器洗いは頭脳をフル回転
1-1.食器洗い乾燥機に全てお任せ
食器洗いでの節水を考えた時、結論からいいますと食器洗い乾燥機を利用することをおすすめします。
食器洗い乾燥機は、一般家庭の普及率30パーセント前後(参考サイト参照)であり、贅沢品であると捉えられがちですが、手洗いで洗うことに比べ、水道使用量は10分の1にまで減らせます。
参考サイト
食器洗い乾燥機は、大きな水道代節約に繋がります。今では値段も手ごろな物が増えていますし、狭いキッチンでもおける省スペースタイプのものも発売されています。目先のコストだけではなく長期的に見て利用を検討しましょう。
どうしても食器洗い洗浄器の置き場所が無い場合は、食器の洗い方に注意して節約する必要がありますので、手洗いでの節水を続けて紹介していきます。
1-2.汚れの少ないものから先に洗いそのすすぎ水を油汚れに回す
食器を見た瞬間に洗う順番を判断し1滴も無駄にしない覚悟で取り組みます。蛇口から出るきれいな水をいかに再利用出来るかがポイントです。
洗剤を使って、まずは汚れの少ないコップ類、そして箸やスプーンなどのカトラリー類から洗い始めます。お皿なども油汚れのない物は優先して洗います。
これらに洗剤をつけてスポンジでこすったら水道の水ですすぎます。
水道の蛇口の下に、まだ洗っていない後回しにしている油汚れ系のお皿やご飯粒などの固い汚れがこびりついたお皿、こびりつきがひどいお鍋などを置いておきます。そのうえに食器をすすいだ水が流れるようにします。
こうすることで洗剤が含まれた水がひどい汚れの食器に流れて頑固な汚れがゆるみ流されます。この後に汚れのひどい食器たちを洗うと洗剤も少量ですみ、すぐ汚れが落ちます。
結果的にはすすぎ水も少量で済みますのでかなりの量の水が節約できます。
1-2.洗い桶を使う方法が定番
使い終わった食器は、大きめの桶に水をはり、しばらくつけておきます。水の中に入れて置くと汚れがとけて、洗いやすくなります。
また、キッチンの洗い場が広い場合は、洗い桶を2つ使いましょう。片方の桶に水と洗剤を入れておき、使い終わった食器は洗剤の入った桶へ入れる。
もう片方の桶には水だけを入れておき、洗剤入りの桶の中で洗った食器を、水だけの桶に移すことでほとんどキレイになります。あとは軽くすすぐだけです。
1-3.ペーパー拭きをしてから洗う
揚げ物をしたフライパンやひどく汚れたお皿は、前もってキッチンペーパーや古新聞、ティッシュ等で拭き取ります。あとは汚れていないものから順番に洗います。
読み終わった新聞紙や切り分けた牛乳パックでも代用できます。
また、油汚れにはお湯を使います。水道からでなく鍋か電気ケトルで沸かしておきます。
1-4.脂っこい料理を作るのを避ける
脂っこい料理は、作るのにも後片付けにも大量の水を使います。ですから、脂っこい料理は外食で済ませ、家ではあっさりした料理を作るようしましょう。
1-5.ちょろちょろ方式
台所のシンクに食器を運んだ時、すぐに水道から鉛筆1本分程の水をチョロチョロ出して食器にうっすら水を張るようにします。
そうすることで少しずつ汚れが水でゆるみ洗うのが楽になります。洗浄時も、もちろんちょろちょろで洗い流します。
また、嘘か誠か、水道メーターはちょろちょろ状態では検針が動きにくいそうです。
2.ゆで汁やとぎ汁を再利用する
パスタ、うどん、ラーメンのゆで汁、そのまま捨てていませんか?
実は、このゆで汁は洗い物に効果を発揮してくれます。ゆで汁を、食べた後の食器にかけてみてください。麺に含まれるでんぷんがお湯に溶け、油汚れを吸着して落とす効果があります。
特にラーメンのゆで汁は、かんすいが含まれているので最も油汚れを落とすといわれています。
また、お米を研ぐ時に出るとぎ汁も再利用できます。
少量の油分を含んでいますので、多少の油汚れはそれで十分落ちます。
お米のとぎ汁は、他にも、植物の水遣り、洗顔、お風呂に入れて利用できます。
お米のとぎ汁の中には、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンE、セラミド、ミネラルなどが含まれており、洗顔に使えば美肌効果、お風呂に入れれば血行促進や保温効果、消臭効果があるとされています。
洗濯の水を節約する方法
1.洗濯物を減らす
洗濯物を減らすことができれば、大幅な水道代節約が期待できます。
洗濯物の減らし方は色々とありますが、簡単なのは洗いすぎないこと。
枕カバーや風呂場のマットなど、綺麗な肌でしか触れないものであれば、そう頻繁に洗濯しなくていいでしょう。また、お風呂の回数や髪を洗う回数を減らすことで、タオルの洗濯物を減らすことができます。
さらに、下着や靴下などは入浴時に洗ってしまえば、大物だけなら、1週間に1回だけ洗濯機を回しても対応できるでしょう。
2.洗濯機の選び方と節水モードの利用
洗濯機はドラム型と縦型の二種類がありますが、節水で選ぶならドラム式がおすすめ。
また、縦型を使っている人が無理してドラム式に買い換える必要はありませんが、最近の洗濯機には節水モードがあるので、積極的に利用を心掛けましょう。
その他の水を節約する方法
1.無料の水を利用する
スーパーなどで無料の水が手に入るシステムがあれば活用しましょう。無料の水をもらうには最初に専用容器を購入する必要があります。
水道水よりも美味しい水が多く料理やさまざまな用途に利用できます。
そのまま使用できる場合もありますが、中には加熱してから使用しなければいけない水もあります。使用する前にきちんと確認しましょう。
2.災害時はラップを活用
災害時で困るのはライフラインがストップしてしまうことです。特に水は生きていくのに欠かせないものですから、飲み水を洗い物などに使用するのはもったいないです。
水不足の時は、食器に料理を装う前にラップを下に敷いておけば、食事の後でも食器を洗う手間が省け水道代の節約にもなります。
3.水道の元栓を締める
勢いよく水を出すのと、抑えて水を出すのとでは、同じ時間で水を出した際の量が変わってきます。
蛇口で調節をするのもひとつの手段ですが、人間の手がすることですから、必ず毎回同じ量にできるとは限りません。それならば元栓を調節して、出せる水の最大量を制限してしまった方が確実な節約効果が見込めます。
トイレの節水で解説した通り、水量を減らすことにはデメリットもありますので、よく検討・実験して取組みましょう。
4.節水コマを使う
節水コマは、全開にしたときの水量は普通コマと変わりませんが、開度によって最大50%の節水効果があります。
節水というと必ず紹介されるのが節水コマ。どういうものかというと、蛇口の中に節水コマをとりつけると蛇口の栓を開いた時の水流が弱くなります。※レバー式水栓は構造上取り付けることができません。
蛇口をひねった途端にいきなりジャーっと水が出ないようにして、節水しようというものです。
ですから、蛇口の栓を全開にしたときは、節水コマを付けたものとそうでないものとに水量に違いは出ません。
このように、節水コマは必要な水の使用量を減らすのではなく、無駄に流して捨てる水の量を減らすためのものです。
節水コマの価格
節水コマは、ホームセンターなどで100円程で売られています。また、水道局や地方自治体で無料で貰えることも多いです。
参考サイト
5.水道メーターの口径変更
本記事の冒頭でお話した通り、一般家庭の水道料金は、使用量に応じた従量料金とメーターの口径サイズで決まる基本料金から成り立っています。
ですから、メーターの口径を小さいものに変えることが出来れば、基本料金を削減することが可能です。
例えば、東京都で、メーター口径を25mmから20mmに変えると、月に290円、年間3,480円の水道料金を削減できます。
しかしながら、口径変更は、一戸建て住宅なら可能かもしれませんが、集合住宅では難しいです。また、初期費用として多額の費用がかかることもあります(詳しくは管轄の水道局または水道業者に確認してください)。
口径を下げると、家庭内の複数個所で水を同時利用(お風呂にお湯を入れ歯ながら台所で炊事等)した時に、水圧が低下する可能性が高まります。
ちなみに、口径サイズは、1世帯では20mm、2世帯住宅では25mmであることが多いです。ご自宅の口径サイズが気になった方は、検針票に記載されていますので、一度確認してみてください。
6.名水を汲みに行く
名水は日本各地に存在し、1985年に環境庁が選定した名水百選と2008年に環境省が選定し、新たに追加した平成の名水百選があります。
参考サイト
湧水は水道水と違い、カルキ臭さが無くミネラルたっぷりの天然水です。また、ミネラルウォーターは人工的に加工されていますが、湧水は自然の中で濾過された物です。
用意するもの
- 空っぽのペットボトル
- ポリタンク(飲料水用)
ポリタンクは、種類や価格は様々ですが、500円程でホームセンターやネットで購入できます。
ポリタンクは下部にコロコロが付いて運びやすい物がおすすめです。また、名水を汲みに行く際は、近くまで車の乗り入れは可能かなど、よくネットで下調べしてからいきましょう。
終わりに
いかがでしたでしょうか?
水道代の全国平均は1カ月で約3,196円です。
参考サイト(47都道府県別の平均水道料金がわかります)
全国の平均水道料金を一挙公開、各自治体によってこれだけ違う!
もしあなたの家庭がお住まいの1カ月平均水道料金よりも高いようならば、是非、ここで紹介した節約に挑戦してみてください。
節水することによって毎月の水道代はグンと減らすことができますよ。