塾代をゼロに!親が子どもに勉強を教えることによる意義を知ろう

  • 自学者

母親に勉強を教えてもらう女の子

何かとかさむ教育費。でも、子供には良い教育を受けさせたいですよね。

そこで、最強にして最大の教育費節約法をご紹介します。ある物を使って塾代を浮かせる方法です。いったいどんな物を使うのか。

それは「自分」です。

親自らが子供の学習指導をするのです。難しいと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、決してそんなことはありません。何故なら、実際わたしがそうだったからです。

わたしは子供の頃、塾等には一切通わず、授業で質問しきれなかった部分や復習時の不明点は、父に聞いていただけでした。それで学年トップの成績でした。

高いお金を払って環境を整えるよりも、結果に結びつくのは本人のやる気なのです。ここでは、そのメリットについてご紹介したいと思います。

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子供に教えることは考えている以上に簡単である

もう中学・高校の勉強になんてついていけない、と思われる親御さんもいらっしゃるかもしれません。しかし、それは間違いです。得意不得意は有れど、大人も皆、子供の頃は勉強してきたのですから。

そして、子供の学習範囲は自分が学んできた範囲とほぼ同じなのです。子供にとっては「学び」ですが、親にとっては大部分が「復習」なのです。

特に、義務教育の学習範囲はどの学校でもそれほど大きな違いはありません。専門家の研究結果や時事都合で追加変更があったり(社会関係)、国の指定で一時省略があったり(円周率等)ということはありますが、基礎は同じです。

例えば、三角形の面積を求める数式が昔と異なっている、なんてことはまずあり得ません。

基本的に、テストや受験試験の問題は教科書から出題されます。逆に言えば、教科書に載っていないことはほぼ出題されません。

まずはお子さんの教科書を借りて読んでみるとよいでしょう。

親の脳も活性化される

大人になると、学校で習ったことはその大部分を忘れてしまいます。関わらなくなる分野が増えるのだから、当然ですよね。

だからこそ、子供がいま学んでいる内容を知ることで、使わなくなっていた自分の思考力を鍛えることにも繋がります。

普段から勉学的な脳の使い方をしていると、二十年後三十年後になっても痴呆になりにくいという未来へ向けた利点もあります。

また、脳を鍛えるだけに留まらないメリットもあります。

教科書を読むと、大人になった今だからこそ気付く発見があったり、昔の記憶がよみがえったりで、純粋に楽しい部分もあるのです。

職場や友達へ、新鮮味のある話題提供にもなるでしょう。なにせ、教育関係従事者でもない限り、大人になると学校で習ったことはほとんど忘れてしまっていますから。

共に学べば親子の会話が増える

わたしは子供時代から大人になった今に至るまで、母より父と話すことの方が多いです。これは、学習面から派生して、なにかと父と会話することの方が多かった名残でもあると思っています。

勉強面について、成績がどうこうだけでなく、具体的な授業内容に食い込んで子供と語りあえる親は、そう多くはありません。それが子供と親の距離を作る要因のひとつでもあります。

子供視点で考えればある意味当然とも言えます。子供の頃、親に「勉強しなさい」と言われてカチンときたことはありませんか?

「偉そうになんだよ。じゃあこの問題解いてみろよ」なんて思ったことはないでしょうか。似たような経験は誰にでもあるでしょう。

もちろん、現在の子供たちにだって。表面的な「勉強しなさい」より「分からなかったら聞きなさい」と言える親の言葉の方が、圧倒的に説得力があります。

何かの分野に対して「同じものを見て考えられる人間である」という意識があるだけで、その人に対する印象は大きく変わるのです。

その結果、親子の距離感も縮まります。

普段から話しかけやすい空気があれば、勉強以外のことでも気軽に相談し合える関係になるからです。これは親と子だけでなく、人間関係そのものに対しても言えることかもしれませんね。

考えるべきは「塾代に見合った効果が出ているか」

学習塾の授業料は、総じて高いことが多いです。その料金を払うに見合った結果が出るか否か。

すでに塾通いを始めているのであれば、成果が出ているか否か。結局のところ、教育費節約という観点から見れば、これが争点となります。

塾に入ってから子供の成績は伸びたのか。支払う料金に見合った分伸びているのか。その程度の伸びであれば、自学で親が教える程度で済むのではないか。そもそもお子さんは塾通いに向いている気質なのか。

総合的に判断して、塾代を払うに見合った成果が出ているのであれば、無理に塾以外のパターンを考える必要はないでしょう。

また、成績はあまり伸びていないが塾に通い出してから子供が明るくなった、等の効果が出ているのであれば、それはそれで大きなものを得ているとも考えられます。

おわりに

教育費節約という観点に立てば、最も他の方法で代替が利き、且つ費用の大きい項目が塾料金です。

わたしの場合は、塾通いをしなくて正解でした。

冒頭で申し上げた通り、大切なのは子供のやる気です。

塾に通ったからと言って学校以上の成果が出る保証はありません。

親が支えてあげるだけで伸びるのならば、高い料金を払って塾に通わせる必要などないのです。そして、塾に代わる最も安価で大きな道は、他でもないお父さんお母さん自身なのです。

言うまでもなく、親の指導費用はゼロ円です。そして、親が共に学ぶことそのものにもメリットがあります。

教育費節約の観点からも、自分の成長という視野からも、是非一度検討いただきたい方法です。