高校生の子供にスマホは持たせない?格安SIMという選択
「どうしてこんなに遅くなったの?」と帰宅した高校1年の娘に尋ねると、「だってクラブの時間変更の連絡が来なくて、皆をずっと待ってたんだもん。」という返事でした。皆にはラインで連絡が回っていてスマホを持っていない娘には連絡がなかったのです。
おかしいと思った娘がメールで他の部員に聞いたところ、時間変更がわかったということでした。
高校生になっても娘の携帯電話はガラケー。パソコンはあるし、外ではメールと電話で十分でしょ、というのが親の考えでした。ラインのいじめや人間関係も怖そうだし、スマホについては両親共に反対でした。
でもクラブの連絡などは今やスマホでラインが当たり前。学校の授業中ですら「スマホで調べていいよー。」とお許しがでる時もあるとか。クラスの連絡もライン、先生も試験のための練習問題などもスマホのアプリを教えるようでした。
堰を切ったような娘の話しぶりに、これはスマホを買わざるを得ないかな、と考えるようになりました。娘のあまりの権幕に、反対していた父親もあっけなく折れました。
高校に上がる際にスマホデビューをする家庭も多く、娘のクラスでも入学時にスマホを持っていなかったのは娘を含め2人だけ。5月の連休にはもう一人の子もスマホを買ってもらったとのことで、5月以降クラスでガラケーユーザーは何と娘一人になってしまっていたのでした。
しかしひと月5,000円以上もかかるキャリアのスマホを与えるのは、高校生になって定期代やら研修費やらさらに物入りになっている我が家には無理。早速格安SIMを使ったサービスを調べてみました。
まずはネットで格安SIMを取り扱っている各社のサービスと費用を比較。年頃の娘にいざという時に電話がつながらなくて怖い思いをしないように電話サービスは必須。授業中にもネットで調べものをすることも考えて、データ通信がそこそこできるプラン3GB位を考えてみました。
業界で1番安いDMM mobileをチョイス。価格は本体抜きで月額1,500円。ガラケーからの変更なので今度は端末を選びます。
でもここで月額支払いが高い端末を選んでは元も子もありません。国内メーカーは無理ですが、最新のお安い機種をセレクト。ASUS ZenFone 2 Laser-機能、デザイン、ユーザーインターフェース、抜群に使いやすいSIMフリースマートフォン(らしい)-ということで月額1,251円。サービスと合わせても3,000円でおつりがきます。
さらに楽天電話サービスに申し込めば通話料が半額になります。ガラケーといってもネットもできないプリペイド携帯、2か月で3,000円のカードで使わせていたうちですが、まあこれくらいなら払ってもしょうがないか。早速娘に言うと大喜びです。
思い立ったが吉日、早速週末の夜中に会員登録、申込と本人確認書類のネット提出。一体いつから使えるのかいつ届くのか待ち遠しい。メールや会員ページを何度もチェック。
すると何と土曜日の朝本人確認終了、午後には第一回支払い引き落とし決済の実行、翌日には発送のお知らせが。これだと月曜日には届く!と家では大騒ぎ。こうして月曜朝一番の宅急便で無事スマホをゲットしたのでした。
帰宅後初期設定やら電話帳のお引越しやらをすませ、娘は人生初のスマホを手に涙ぐんでいました。無料のセキュリティアプリを入れて、準備万端です。
翌朝夜更かしがたたって顔がむくんでいた娘ですが、スマホを手に元気に学校に向かっていきました。帰ってきてから見せてもらったら画面はミッキーやミニオンやかわいいキャラクターでカスタマイズされていました。
格安SIMのサービスがなかったら、今でもスマホを持たせることができていなかったでしょう。ありがたいものがあってよかった。そのうち私もガラケーから変更しようっと。