温泉を無料で楽しむ方法!草津温泉にある無料の共同浴場を紹介

  • とーま

草津温泉の湯畑

寒い時期だからこそ体を芯からリラックスさせる温泉へ入ってみたくはなりませんか?

あるいは、美容のために温泉で肌をつるつるやすべすべにしたい方もいらっしゃるかもしれません。

温泉と言うと、特に有名どころは高い、あるいは泊まりがけ、または混んでいるといった、本来の目的とは逆のややかけ離れたところに気を使う本末転倒なイメージも残念ながらあります。

しかし実際は、有名な温泉地でも安い、日帰り立ち寄り、穴場である場所も豊富にあるのです。今回はそんな中から無料の温泉をご紹介しましょう。

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草津温泉の無料の共同浴場

草津温泉

日本の名湯、東の横綱と言えば多くの人が知る群馬県の草津温泉。中心地の湯畑を始め、その周辺には多くの温泉旅館が立ち並び、まさにこれぞ温泉といった雰囲気が漂っています。

湯量も豊富で強力な酸性泉なのも特徴。当然源泉掛け流し、治らない病は恋の病だけ、などと言われるほどよく効くお湯として知られています。

そんな草津温泉ですが、皆さんは地元の共同浴場をご存知でしょうか?

地域の人たちが管理する、いわば地域の人たちのためのお風呂ですが、草津の場合は外部からの湯治客にも開放されているのです。

千代の湯

たとえば先ほど挙げた草津温泉の中心地「湯畑」から北へ続く道を徒歩1分。そこには「千代の湯」という共同浴場があります。

建物は木造。入り口から入ってすぐ、下駄箱に靴を入れ、脱衣所を覗くとごくごく質素な造り。湯船を覗いてみるとほんの数名が入れる程度の小さなお風呂。

豪華絢爛と言うものからは程遠い、シンプルではありますけれどどこか風情がある空間。地元の利用者さんと挨拶をして会話を弾ませるのもこれまた一興。

好みは分かれるかもしれませんが、こんな素朴なお風呂が草津にはあるのです!

地蔵の湯

他にもこの千代の湯から東へ向かい、町営の入浴施設「大滝乃湯」手前の坂道を一気に西に登るとそこには「地蔵の湯」という共同浴場があります。

こちらのお湯は湯畑ではなく、独自の源泉。共同浴場に隣接して源泉からお湯が沸いており、お地蔵様がたたずんでいるのが特徴です。

そしてここのお湯は何よりも熱い。そもそも湯畑自体が温泉のお湯の冷却装置でもあるんですけれども、地蔵の湯は独自なのでそこまで温度が下がらず熱いまま。心臓の為にも無理は禁物ですが、温泉療法医の指導により時間湯と呼ばれる入浴方法も行われています。

このように、温泉町歩きと言う風情を楽しみつつ、小さくても温かみのある温泉があります。そして何より、草津の共同浴場は無料なのが特徴! お湯のクオリティーはそのままですから、むしろ贅沢といっても過言ではありません。

しかしながら、無料なのをいいことにマナー違反も散見されるとか。せっかくの超良質な温泉を、地元の隣組の方々が静かに守って下さるのですから、寄付金の募金箱がありましたらぜひお気持ちを入れておきたいものです。

もちろんゴミの放置は厳禁。自分の出した荷物は自分で持ち帰るのが大原則です。

また草津のお湯は強力な酸性泉ですから、アルカリ性のシャンプーやリンスは中和されて効果がありません。すなわち持ち込んでも無駄ですので、その点はあらかじめ認識しておく必要があるでしょう。

以上は草津温泉の例ですが、全国各地にはこのような無料あるいは格安な共同浴場が豊富にあります。しかしそれは多くの人たちの善意やマナーよって維持されているのです。

自然の恵でもあるありがたい日本が誇る財産ですから、温泉文化と言う意味でも後世に向かって未来永劫残しておきたいものです。

とまあ、最後は少々自らの行為を律するような言葉にはなってしまいましたが、温泉につかってゆったりのんびり静かにリフレッシュできるような場所があるということも知っていただければ幸いです。