二人まで無料!障害者手帳の割引をフル活用して美術館を楽しもう

  • hinon

障害者手帳

障がい者。様々な理由で心身に不都合を抱えている方に、国は様々な補助を行っています。世間で肩身が狭い思いをしている障がい者の方に、精神障害者手帳2級所持者の筆者が、今回は東京都の美術館を限りなく「タダ」で楽しむ情報を、東京都美術館『ゴッホとゴーギャン展』に行った経験をもとにお伝えします。

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1.障害者手帳の割引は「ズル」ではない!

「障がい者や高齢者が、タダで美術館に入れるの!?なんで、ずるい!」
いわゆる「世間のお荷物」として扱われがちな、障がい者や高齢者ですが、ちょっと待ってください。

私たちも、好きで障がいがあるわけではないのです。
障がい者は、まともな収入を得ることがほぼ、不可能です。

特に障がい者は一見健康に見える人でも、内臓機能に障がいがあったり、精神障がい者も、メンタル面のみならず身体面に症状があらわれる病気がほとんど。

私もうつ病と自律神経失調症で、日常生活が非常に困難であり、数々のアルバイトを転々としては、体調が悪化して三ヶ月ほどで退職しています。

健常者には想像もつかないほど、障がい者は苦しく、大変な思いをしながら日常生活を送っています。

というより、まともな日常生活を送ることができないのが、障がい者です。
お願いです、娯楽を楽しむのくらい、苦労の対価として、ちょっと大目に見てやってください。

2.障害者手帳は、どう使うの?

さて、どのように障害者手帳を利用するのか?
自治体にもよりますが、少なくとも東京都では、障害者手帳の提示により美術館、博物館の入場料は「無料」になります。

私が大好きで、年に数回小金を貯めて行く、上野の東京都美術館は、障害者手帳の提示ですべて無料です。

私が今年の11月、介助者といっしょに行ったのは、東京都美術館で開催された「ゴッホとゴーギャン展」。

吸いこまれるように、東京都美術館のエスカレーターに向かう人々。「展示場内は非常に混雑しております!」と誘導する学芸員のお兄さん。

この人混みの時点で、私の自律神経は「うえっぷ」状態だったのですが……
しかし、茨城からここまで根性で来たんだ、何が何でも見ないでは帰らない!

3.まずはチケット売り場カウンターへ!

特設展示チケット、大人1600円。
これだけの大物の展示としては、妥当なお値段です。

まずは呼吸を整えて、障害者手帳を片手に、ずらりと人が並ぶ売り場カウンターへ。
私「おそれいります、こちらは利用できますでしょうか?
(障害者手帳を提示)
売り場カウンターのお姉さん「ご利用になれますよ(にっこり)展示場入り口の学芸員にお見せください
私「ありがとうございます」(にっこり)
そして、ごった返す特設展示場の入り口へ。

受付の学芸員のお姉さんに、声をかけます。
私「失礼します、おそれいりますが、こちらでお願いしたいのですが……(障害者手帳を提示する)
受付カウンターのお姉さん「ああ、はい、かしこまりました!一度手帳のほうお預かりしてもよろしいでしょうか?
ここで一度手帳は受付の学芸員さんの手へ。
見ていると、障害者手帳に添付されている私の顔写真で本人確認をし、障害者手帳に記されてある「手帳番号」を手元の紙に控えています。
受付カウンターのお姉さん「ありがとうございました(手帳を返してくれる)介助者の方1名様まで無料となります
私「ありがとうございました」(にっこり)
これでおしまい。

4.障害者手帳を提示するときのコツ

これまで私が障害者手帳を提示して無料(もしくは割引)になったサービスで、障害者手帳を見て対応した方が「嫌な顔」をした場面は一度も見たことがありません。

提示するときにコツがあります。
それは、
「ビジネスライクにいくこと」
です。

すみません、これで申し訳ないんですけれども……
と恐縮したり、申し訳なさそうにすると、正直出された側も複雑な気分になるのではないか、と私は考えています。

そして、これでサービスを受ける側の心構え。
「無料になって当たり前」
とは、絶対に思わないこと。
常に感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。