高い、面倒…布ナプキンってホントに節約できるの?
布ナプキンをご存知でしょうか。
布ナプキンとは文字通り布製の生理用ナプキン。
略して「布ナプ」とも呼ばれ洗濯をすれば何度でも繰り返し使える、女性には見逃せない優秀な節約アイテムです。
しかし、その割にはイマイチ普及しきれていません。その背景には、ある問題点があります。
- 初期費用がかかる
- 洗濯に手間がかかる
そう、この「2つの壁」が布ナプを使おうとする気持ちを妨げているようです。
布ナプキンは最初に数枚揃えなければなりませんし、経血を吸収しているので洗濯機へポン!というわけにはいきません。
逆に言えば、この2つを乗り越えれば、約5年使える布ナプキンを生活に取り入れ、節約することができます。
そこで今回はこの「布ナプ2つの壁」を乗り越え、気軽に布ナプ節約生活を手に入れる方法をご紹介します。
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布ナプキンの基礎知識!使い方、お手入れ法
まずは布ナプキンの基本をおさらいしましょう。
素材
主にコットン。オーガニックコットンを使用しているメーカーもある。
形
使い捨てナプキンの羽根つきタイプ、羽根なしタイプと同型のもの、折り畳んで使う正方形タイプなどがある。
使い方
羽根つきタイプをスナップでショーツに装着し、その上に羽根なしタイプを重ねる。経血が付いたら羽根なしタイプのみ交換する。羽根つきは「ホルダー」、羽根なしは「替えナプキン」「パッド」などと呼ばれている。ホルダーのみでの使用も可。
お手入れ
フタ付きのバケツで付け置きした後、ネットに入れて洗濯機で洗う。血液の固まりを防ぐため、お湯は使わない。オーガニックコットンなどの天然素材の場合、無添加粉石鹸やセスキ炭酸ソーダでの洗濯が望ましい。
布ナプは本当に得?3つの使用パターンで計算
ホルダーと替えナプキンがそれぞれ1枚1000円前後。ほんの小さな布1枚に見える布ナプキンですが、高品質なコットンで丁寧に作られていることが多いため決して安くはありません。
ナプキンの使用状況3パターンを想定し、1年単位でどれくらいの費用がかかるか計算してみましょう。
パターン | 生理1クール(7日間) | 1年目 | 2年目以降 |
---|---|---|---|
全て使い捨てナプキン使用 | 昼用1日5枚…700円 夜用1日1枚…280円 合計980円 | 11,760円 | 11,760円 |
全て布ナプキン使用 | 20枚セット …20,000円 | 20,000円 | 0円 |
併用(多い日のみ使い捨て) | 多い日2日間 …560円 布ナプ5日間 …10,000円 | 16,720円 | 6,720円 |
※使い捨てナプキン昼用1枚20円、夜用1枚40円として計算しています。価格はおおよその金額です。
参考サイト
いかがでしょうか。やはり布ナプキンは初期費用がかかってしまうのがお分かり頂けると思います。
しかし、使い捨てナプキンをずっと使い続けるとしたら毎年11,760円かかります。この金銭的負担は長期的にでも減らしてゆきたいものですね。
「併用」で2つの壁を乗り越える
完全に布ナプキンに切り替えるとしたら、2年目からは0円。これは魅力的ではありますが、モトをとるのに2年近くかかります。もしも使いこなせなかったら無駄になってしまう不安もありますね。
そこで、「使ってみたいけれども費用が心配」という方には、併用をおすすめします。上記の併用パターンよりももっと気軽な併用です。ホルダー、替えナプキンを2枚ずつ4000円程度で購入し、経血量がだいぶ減った生理期間後半のみに使用します。
生理期間後半のナプキンを「もったいない」と感じたことはありませんか?経血がつかなくても交換しなければなりませんよね。しかし布ナプキンは汚れなければそのままでいいのです。
布ナプ数枚あれば「軽い日用」の使い捨てナプキンや「おりものシート」をたくさん買う必要はなくなります。軽い汚れなら洗濯も負担になりません。
これなら、「初期費用がかかる」「洗濯に手間がかかる」の2つの壁を乗り越えることができます。
初期費用は下着の買い替えレベルの金額ですし、洗濯の仕方は負担のないところから徐々に慣れることができます。
生理がある限りナプキン代はかかります。少しずつ買い足しをしながら、使い捨てナプキンの割合を減らしてゆきましょう。
ぜひ「気軽な併用」から布ナプ節約生活を実感してみてください。