バイクの維持費・諸経費を節約するのは難しい
趣味はお金のかからないものもあれば、かかるものもあります。僕の場合は、かかる方の趣味を持っています。バイクです。
「クルマに比べればバイクは安いよね」ということを度々言われますが、満足に趣味としてバイクを楽しむには、クルマ並み、ときにはクルマ以上にお金がかかるというのが、僕のバイクに対する考えです。
ですから、趣味とはいえ節約も考えた上で、無理なく楽しむようにしています。
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節約はバイク選びからはじまる
娯楽は我慢すると楽しみきれません。仕事や日常のストレスから抜け出し、非日常を与えてくれるバイクという趣味ならばなおさらです。
ガソリン代やツーリング代、用品代などを節約するということは楽しみの幅を狭くすることになります。狭くなればなるほど、娯楽性は失われていきます。
ですから、はじめからバイクに過大な期待を持たないようにするのがまず、節約のはじまりです。
大前提として、自分の経済状況に合った車両を買うことで節約ははじまります。
例えば、フリーターで月収が15万円としましょう。家賃が3万円引かれて税金や生活費がそこからさらに引かれていき、手元に残り趣味として使えるのは5万円になります。
このような状況で200万円以上のビッグツインハーレーを契約すれば、苦しくなるのは当然ですから選択から外します。10年以上のローンで月1万円前後まで出費を抑えることは可能ですが、維持費の高いハーレーを考えると無謀です。
維持費を削ることは節約に含みません。任意保険は絶対に加入すべきですし、メンテナンス費用も不可欠です。各種消耗品は1ヶ月、3ヶ月、半年おきなど定期的にかかってきます。
ハーレーともなれば、維持費は国産よりも高くなります。そういった購入後も考えて、車両は選ぶべきなのです。
では、例として挙げた月5万円の自由費用があるとしたらどんなバイクがピッタリかというと、維持費が安く車検の無い250ccクラスの軽二輪です。
中型と比べると車検の有無が大きな差となります。
また、国産が基本となるクラスなので、車両代は中古であれば20~30万円で買うこともできます。ちなみに私は軽二輪のカワサキ250TRに乗っています。自由費は月5万円で、これくらいが無理なく楽しめます。
侮れないバイク用品の出費
車両だけで考えれば、バイクはクルマに比べてリーズナブルな維持費です。節約的な趣味だと言えます。
しかし、バイクはライダーが見につける用品の諸経費が侮れないのです。クルマの場合はラフな格好で特別にスタイルにこだわることなく運転ができます。バイクは違います。
定番のジャケットやブーツにヘルメットなど、多くのアイテムをライダーが見につけなければ、ライディングを安心安全に楽しむことができないのです。
ヘルメットはいわゆるショーエイやアライの2トップブランドともなると、3万~6万円は必要です。ジャケットはシーズンに合わせて数着必要となり、安くとも1万前後、良いものであれば上限はなく、10万クラスのジャケットもあります。
また、最近はエアバックも主流になってきました。
その他にもグローブであったり、冬用のパンツであったり、雨天時用のレインウェア、さらにバイクに装着するナビやバッグ、ウインドスクリーンなどのツーリングアイテムを加えていくと、必要用品を挙げきれません。
ビギナーライダーが趣味としてバイクデビューしたとしましょう。用品にどれくらいかけるか?
答えは最低でも10万円です。良品に拘れば倍の20万円です。しかもこれでは終わりません。
ヘルメットは安全基準のため3年で買換えを推奨しており、ウェア類も使い込みにより買いなおしが必要になります。用品はバイクに乗り続ける限り、お金がかかるのです。
安全に関わる用品に限っては節約ができるようでできません。
簡単に車両と用品についてバイクがどれだけお金がかかるかお分かりいただけたかなと思います。
私の結論としては、バイクで節約をと心がける場合は、バイクを降りるか自分に合った車両に乗り換えるしかないと思います。
事実、私もハーレーから乗り換えた身です。
もしバイクに乗られている方で金銭苦労を抱えていたら、降りたり乗り換えて節約を考えるということは恥ではないと、私は伝えたいです。