油絵の道具を節約!キャンバス、絵の具、額縁の費用を安くする方法
油絵を趣味にするにはやり方によっては大変費用がかかってしまうことがあります。ふだんから出費を抑えて、練習用には安い材料を使い、出品する場合でも目立たないところで節約する工夫をすれば大幅に費用を抑えて趣味を続けることができます。何もかも高級品を使うことはアマチュアが趣味でする上ではそれほど必要性はないと考えます。ここでは油絵を趣味として行ううえで、節約できるポイントをいくつか紹介します。
スポンサーリンク
1.キャンバス代用品
例えば油絵を描くキャンバスがあります。これは細かく編んだ麻布に膠や亜麻油などと顔料で下塗り(多くの場合には白地)を施したものです。これを絵の大きさに合わせて木枠に釘で打ちつけて張って使います。市販のものは大きな120号程度になりますと1枚で2~4万円以上します。そこでこれらを節約するために、ベニヤ板などをキャンバス代わりにして描くことができます。ベニヤに継ぎ目ができるときはパテなどでしっかり目止めをして画面を平滑にします。ベニヤ板そのままでは油絵の具がしみこんでしまいますので、ジェッソ(300mL で300円程度)ニスや下塗りすればよいです。ベニヤですと安売りでしたら1枚500円前後でも入手できます。使い古しでも構いません。補強のため裏に垂木をわたして木枠にして使います。そうすると運搬しやすくなります。
2.油絵の絵の具の節約法
ふつうは大きな画面でしかも厚塗りの絵となりますと歯磨き粉のような大きなチューブの絵の具が何色もいります。110mL入りで1本2000~3000円します。したがって使用する色の数×3000円かかってしまいます。その場合の節約法を書きます。
まず画面の色数をおさえるとか、場合によっては色のついたパネルなどのコラージュにしてしまう技法を工夫して使うことで、絵の具代を浮かせることもできます。若干画面が弱くなるおそれはありますが、一部を安い100円ショップなどで売られているアクリル絵の具にしてしまう方法もあります。油絵の具とエクリル絵の具の部分を書き分けるわけです。高価な絵の具を広い画面で使うことをやめるだけで、ずいぶん費用の節約をできます。
3.額縁代用品
額縁も必要です。120号ならば5万~10万円程度です。仮縁ならば1万~2.5万程度かかります。展覧会への出品などでは大きな絵の場合には仮縁が許可されている場合があります。仮縁も市販のものは高価ですので、買わないで自分で安い木材を買ってきて木枠とします。適当な絵の画面を邪魔しない色を塗ります。それを絵の周りに打ち付けて仮縁として使います。これで審査などに何ら問題はありません。1000~2000円程度で完成です。
4.展示、所属団体関連費用の節約
それから展覧会などに1回につき2枚の絵を出品しようものなら上記にあげた製作のための費用と出品料とあわせて10万円もの出費を覚悟しないといけなくなる場合もあります。それ以外にも展覧会会場までの絵の運搬費用が往復でかかることもあります。
油絵の会などに所属すると会費や展覧会の出品に伴う種々の打ち合わせや搬出入の経費負担、会合の経費、慰労会や祝賀会、スケッチ旅行などの費用などの経費がかかるようになります。したがって年間になると大きな出費になることも覚悟しないといけません。そこで不要な団体には所属せず、独立して活動するようにするとこの分に関しては費用がかかりません。どうしても情報がほしい場合や講習を受けたいなどの必要性がある場合には、公共団体や公民館の講座など公的機関の行っているものであればある程度は費用を抑えることも可能です。
展覧会スペースなども無料や安くで借りられる場所で展示活動をするようにすれば、高い画廊や美術館などで行うよりも費用を抑えることが可能です。