水道メーターの口径変更による費用と水道料金削減率
上下水道の料金の計算方法は各自治体の水道局によって違います。一般的な家庭の水道料金は、使用水量に応じた従量料金とメーターの口径で決まる基本料金から成り立っています。
このメーターの口径を小さいものに変えることが出来れば、基本料金を削減することが出来ます。
私の実家は、愛知県豊橋市にあります。メーターの内径は変える前は25A(25mm)でした。これを20A(20mm)に変えたところ月に500円、年間6,000円の水道料金を削減できました。
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事前に確認すること
この方法は一戸建ての住宅で可能な方法です、集合住宅又はアパート、マンションでは出来ないと思います。
- まずは、水道料金の料金体系を確認してください。水道料金の料金表は各自治体の水道局のホームページにあるはずです。
- 現在のご自宅のメーターの口径を「使用量の明細書」から確認してください。一般家庭であれば大体20Aだと思います。
- 水道の口径を下げると、水の勢いが下がることにつながります。特に、二世帯住宅等で同時に水道を使うことが多い場合は、口径を絞ったことで水の勢いが下がり、便器の流れが衰える等の悪影響がでるかもしれません。現在の水の使用状態を確認して口径が絞れるか検討してください。
- 上の項目をクリアしたら、実際にメーターの口径を絞ることが制度上可能かどうか、水道局、または水道業者に確認してください。水道局によっては、口径の改造を認めていないところや、メーターの交換だけでなく、その前後の水道管の交換を求められる場合があります。
口径の変更方法
もちろん、勝手に素人がメーターを交換したり、配管を改造することはできません。各自治体が指定した水道業者に改造を頼むことになります。
タウンページ等で自治体指定の水道工事店を探して、まずは事情を説明し、見積をもらってください。その後、工事日を打ち合わせ、実際の工事になります。
私の体験談
私の実家の場合、新築当時は口径25Aのメーターで上水の供給を受けていました。それが家族の独立などで家に住む人数が減り、使用する上水の量も減っていました。
水道代を何とか節約したいと思い豊橋市の水道料金の早見表を見ていたところ、水道の口径に13A,20A,25A…と種類があり、口径が小さいほど基本料金が低いことに気づきました。
また、ちょうどその頃水道メーターの交換のお知らせが水道局から来ていましたので、ちょうど良いと思い口径を絞ることにチャレンジしました。
まずは、お知らせに書いてあった工事業者に連絡したのですが、返事が来なかったため、タウンページで別の業者に改めて問い合わせしました。
業者いわく、一般の住宅で25Aは大きいとのこと、普通は13Aから20Aだとのこと。一気に13Aまで下げる勇気はなかったので20Aに絞るようにお願いしました。
電話の応対してくれた担当者は、丁寧に聞いてくれ、水道局に確認もしてくれました。
豊橋市の場合、メーターの口径を変える場合は、メーターの前後1メートル程度水道管自体も交換が必要でした。業者の担当者にメーターの場所を見てもらってから水道管の交換工事の見積もりを出してもらったところ約23,000円でした。
この工事で節約できる水道代が年間6,000円ですので4年で回収できる計算です。
私の実家の場合、水道メータが庭に埋められていたため、水道管を掘り起こすのも土を掘り起こせば良かったため、比較的安価な見積が業者から出してもらえたと思います。これが、メーターがコンクリの床に埋められていたらもっとかかったでしょう。
ちなみに水道メーター自体は、水道局の支給品ですので無料です。工事自体は、半日もかからず終わりました。その間は断水状態ですが、特に問題ありませんでした。
工事後の使用感ですが、トイレも台所の水の出も問題無く快適です。もっと早く気づいていれば良かったと変な後悔をしています。
この方法は、特に家の居住者が減ったり、水道の使用状況が変わった場合に検討するといいでしょう。業者への相談、見積はタダですので、ダメ元で検討してみてはどうでしょう。