本籍地と繋がる機会を与えてくれたふるさと納税に感謝
親が転勤族でしたので、小さな頃からあちこちを転勤引っ越しで動きました。そんなわけで、戸籍に記載してある本籍地とも縁遠く、本籍といっても運転免許証に記載してある単なる記号のように感じていました。そんななかで、「ふるさと納税」という言葉をニュースなどでよく聞くようになり、なんとなく興味がわいてきたのでスマホで検索してみました。
全国の市町村が様々に工夫して自分のところに納税していただくよう努力しているのがよく分かりました。納税者の方にも地域物産などの無料送付サービスなどがあり、納税する方にもされる方にもけっこうお得な仕組みだなと感じました。
提供する物産などは本当に様々で、それらの中から自由に選んで手続きすることができるとのことで、まずはひととおり目をとおしてみましたが、やっぱり「ふるさと納税」というからには自分自身に深い関係のある本籍地にすることにしました。
初めて自分自身のルーツともいうべき本籍地の市役所のホームページを見て、「あー、こういう町なんだ」本当に初めて見知ることばかりで夢中でホームページをめくりました。
あまり大きな額は納税できませんでしたが、何やら故郷とやっとつながった感じがして暖かい気持ちになりました。納税の見返りにいただける物産品は日付指定ができるということでしたので、誕生日にあわせて送っていただくことにしました。
本当に小額の納税でしたのに、すぐにお礼状がくるとともに市政だよりや四季の行事予定などもいただきました。市政だよりの方はそれ以後も定期的に送っていただいていますので、これまで全く知らなかった故郷がどんなところで、皆さんどんな暮らしをしていて、役所はどんな市政を布いてどこに向かっているのか、そんなことも良く分かるようになりました。自分の根っこがよく分かったような気がして何だか嬉しくなりました。
将来、ひょっとして老後をどこかで過ごすということになったら、私は迷わず自分の故郷にしようかと思っています。こんな機会を与えてくれた「ふるさと納税」に感謝です。