薬剤師国家試験に短期集中で合格した勉強方法
私は、大学生の頃、薬剤師国家試験を受験し、見事一発で合格することができました。その体験談をもとに今回の記事を作成しました。
私の場合は超短期型の勉強法となります。応用をきかせば、薬剤師の試験だけでなく、その他の試験にも合格ができるプロセスを準備しました。
ただし、あくまで合格することが前提ですので、暗記することが多かったりと、正直かなり大変な部分はあります。
資格名:薬剤師免許(薬剤師国家試験)
合格率:76.85%
URL: http://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shikaku_shiken/yakuzaishi/
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1.最近の試験の傾向
ここ数年国家試験の傾向は非常に変わってきています。特に問題数も1.5倍に増えましたし、何よりも以前に比べると応用問題が非常に増えてきました。
応用問題とは具体的に説明しますと、まずあるお題が提出されます。
例えばある患者さんがおり、現在こういう薬を服用しており、またこういう症状があるという感じです。これに対して問題が1問ないし2問準備されており、1つはその病態に対する問題、そしてもう1つはそこで使われる薬についてといった感じです。
2.勉強を始めるにあたって
これから、勉強のやり方の流れと、そこでどんな参考書や教科書を利用し、どの様に勉強していけばよいのかを説明していきたいと思います。
これはあくまで国家試験に合格するため、短期間集中型でいどんだ私自身の経験を参考にして作成しています。
本来ならば、もう少し時間をかけて薬剤師国家試験の勉強は行わなければなりません。4ヶ月で何とか合格までにもっていくシステムとして希望を添えて書いてみました。
もちろん個人差があります。ちなみにこの時の私のタイムスケジュール等についても少し説明を加えようとは思います。
2-1.私自身について
まずは私自身のことに関して、簡単に紹介をしたいと思います。そうすれば、なぜこのような勉強法を実践したのか、と言うよりかはしなければいけなかったのかを、なんとなく理解していただけると思います。
私は熊本にあります、ある大学の薬学部の学生でした。そこで薬学の勉強をしたり研究もしていたのですが、一方では大学のサッカー部に所属しており本格的に練習を行っていました。
私は薬学部が6年生となった一期生であったために、6年の途中までは部活をしていました。また、プライベートでもアルバイトを居酒屋とコンビニの深夜の掛け持ちをしていました。
薬学部生は基本的には6年生の夏にもなると、国家試験に合格するために必死に勉強をし始めます。しかし、私の場合は部活の大会も冬場に構えてましたし、アルバイトも毎日の様に詰まっていましたので、まったくといっていいほど勉強する時間がない学生でした。
そんなことをしながら、過ごしていた6年生の頃の12月に国家試験対策の模試が校内で行われました。もちろん勉強は全くしていませんでしたので、結果は想像通りではありました。
本試験では65%程度正解率を出せば合格すると言われている薬剤師国家試験ではありますが、その模試ではなんと40%に満たない数字でした。
その模試は、ちょうど部活動の最後の大会が終わった後ではあったので、いい機会に勉強を行おうと考え始めることにしました。
ただでさえ周りの連中と離れている中、どうやって追いつき、しかも合格ラインまで点数を上げていき、本試験に合格するという目標を達成できるかと言うことを考え、これから話しをしていきたいと思います。
内容の段階ごとに分けて勉強を行って行きましたので、紹介していきたいと思います。
2-2.勉強を開始する体性を整えるために(その1)
まず何よりも最初に取り組んだのが、今のライフスタイルの改善でした。
部活動は引退しましたので、日々の3時間近いトレーニングはなくなります。しかし、アルバイトはすぐにやめることはできません。
少し考えてみたところ、「ある意味では自分の中でメリハリをしっかりとつけた方がいいのではないか?」と考え、アルバイトに関しては行う時間を減らしながらも少しはやっていました。
というのも、アルバイトをするとお金が手に入ります。そのお金で自分が頑張れたときのご褒美を自分で自分にあげようと思い、継続することにしました。
それから部活はやめたけれどもたまにはトレーニングも継続して行うことも決めました。でないと、1日何十時間も勉強をやるのに体力がなければもたないだろうし、ストレスも発散しなければならないからです。
ただしここでいうトレーニングは鍛える目的というよりもリラックスになることが目的ですので、全力で力の限り頑張るというものではありません。
という感じにまずはライフスタイルの改善を図っていきました。それと同時にライフスタイルをよりシンプルにしていきました。
なるべく勉強する時間を確保するために、食事はアルバイトのコンビニの廃棄でいただいたものに制限したり、自宅には必要な物をおかず、特に遊べるもの(テレビやゲームなど)などはおかず、ライフスタイルを勉強に集中できるようによりシンプルな形にしました。
2-3.勉強を開始する体性を整えるために(その2)
次に行ったことが、もちろん勉強するので、勉強に関してある程度ルールを決めました。
基本的には平日に1日と土曜日にバイトに入るようにしましたので、それ以外の日は勉強をする日に定め、勉強をする時間帯も朝は7時半から12時、昼ご飯を挟んで13時から18時、19時半まで夜ご飯とリラックスタイムをいれ19時半から23時半までをとりあえず設定しました。
朝から夜まではとりあえず学校の研究室の机で勉強するように設定しました。
それから24時からは近くのマクドナルドで2時まで勉強し、2時半には帰宅し3時には寝て6時半に起きて、準備するという形をとりました。
しかし、やはり体調がよくない時もありますので、そんな時は深夜のマクドナルドの勉強を省くという形にしました。
こうすれば1日基本的には15時間くらいは勉強することができます。のちにも少し触れますが、意外とこの時間帯に勉強をすると決めた方が勉強はできるものです。
ちなみに、日曜日は日中のみ勉強を行い、夜は完全なリラックスタイムにしました。
3.勉強する内容って?
ここでは、主にどんな感じで、進めていけばいいのかを解説していきたいと思います。
3-1.勉強開始!薬理や法律関係や衛生の暗記から
ではまず私が勉強を初めていく上で何を行ったかというと、基本的には徹底的に暗記しなければいけない事項を暗記するということです。
暗記する能力にはもちろん個人差があると思いますが、自分がよし、これは完璧に覚えたというところまで勉強することです。
特にその際に頑張って暗記するとよい分野が薬理や法律関係や衛生といった覚えることの多い分野です。
問題数や割合が多いため、この辺りの知識をつけるだけでも点数はすぐに上がります。
やはり人間は目に見えるものには非常に執着しますので、これで点数が上がればきっとモチベーションも上昇します。
3-2.CBTの問題や問1のシンプルな問題を解く
次に覚えたことを生かして、CBTの問題もしくは、問1のシンプルな問題をなるべく多く解いてみるということです。
薬学生ではCBTと言われる国家試験よりかなりシンプルですが、国家試験を受験するためには通過しなければいけない試験が4年生の時にあります。それと似た形式が本番でもなかなかのウエイトを占める最初の分野の問題で出題されます。
まずは覚えたことを実際にどのくらい覚えているかの再確認の上でもこの部分を行います。この問題は非常にシンプルで覚えていれば応用をさほど効かさずとも解くことができます。
そして、実際に覚えていなかったことに関しては反復で行っていきます。
ちなみに私の場合は覚えていないことに関しては、ドライブしながら口ずさんだり、シャワー浴びながら口ずさんだり少し環境を変えて暗記してみました。
みなさんにも少し覚えはあるかもしれませんが、通常じゃないことは意外と覚えていたりするものです。
3-3.過去の模試の問題を再度解いてみる
より実践に近い問題をより多く解いてみるとのことです。
ここでは、あえて過去問を解かず、過去の模試の問題を再度解いてみるということをお勧めします。
ではなぜ過去問ではないのかというと、これは私の性格も少しありますが、やはり過去問とは絶対に行わなければいけないことです。
ですからぎりぎりまで取っておくのです。
これだけ短期間で行うとするとそれがベストであると考えます。
模試の問題が少ないようでしたら、問題集を買ってから勉強するなどの埋め合わせをするとよいと思います。目安は模擬試験10回分程度でよいかとは思います。
3-4.過去問を徹底的に解く
最後に過去問を徹底的に解くというような流れを行っていきます。
その人の問題を解くスピードで1回行うのにかかる時間は全然違うとは思いますが、基本的には過去5~10年を2~3回は解いた方がいいと思います。
4.どの範囲をどのくらい行えばいいの?
この分野をどのくらいやればいいの?と思われるかとは思いますが、やはり最もやった方がよいと感じるのは過去問です。
暗記は短期記憶ですのでそこまで時間はかかりませんし、逆にかけすぎても仕方のない部分でもあります。
暗記と簡単な問題を解く部分を1.5ヵ月程度に抑えることがベストだと考えます。
次の問題を解く分野と過去問を解く分野に2.5か月程度かけ、できれば過去問の比重を7:3くらいで多めにするとさらによいのではないかと思います。
まとめ
最後にはなりますが、改め言いたのです。
やはり薬剤師国家試験を安全に合格したいのならば長期で勉強をし、しっかりとした論理を構築した上で勉強を行っていくことだと思います。
しかしそういうことを言う余裕がない、もしはくもっと短期間しか勉強することが出来ないという方がいらっしゃったら紹介した勉強法も有効なのかもしれません。
私はこのような勉強法を実践することで、始め40%程度だった正答率を最終的には80 %を超える正答率まで引き上げることができました。