新潟 中越自動車学校の合宿でMT免許取得!エンストを乗り越えろ

  • KABAL

「車なんて走ればいいじゃん」無免許の頃は車の話題ではほぼこれしか言いませんでした。そんな私が以前の職場を辞めて新しい仕事を探していると、目に入る条件に「要普通免許」の多いこと。これはやっぱり必要だなと思い、ありあまった時間を使い、サクッと合宿で免許を取ろうと決意。行き先はパンフレット内で一番安かった新潟県の中越自動車学校。しかし申し込みで冒頭の発言を貫かず、AT限定にちょっと足せばMT車も乗れると、変な貧乏根性を出したのが苦労の元でした。

時期が6月だったので学生の長期休みからもずれ、そのおかげで人が少なく快適。合宿だから既に2週間で卒業までのスケジュールも組んであるから、これはそう苦労せず楽に免許取れるなと高をくくり、手続きを終えたら座学とシミュレータ、そして実車での実技。

教官がコースまで車を動かし交代。遂に生まれて初めて座った運転席で教官から「まずは発車をやってみて」と言われ、そんなのアクセル踏めばいいだけじゃんと思いつつ、説明を聞きながらやってみる。ドン!記念すべき人生初エンスト。クラッチの扱いなんて見たこともないのであれあれ?と思って何度もドン!ドン!となりつつ何とか発車。最初の勢いはどこへやらすっかり縮こまり、30kmが速いと怖がってスピードを落とすもんだからまたドン!教官も、よくいる人だなという顔で初日は終了。もう無理だこんなんじゃ免許なんて取れないしいらない。なんて宿泊先でいじけてはみたものの、それじゃあお金がもったいないと思い直し次の日へ備えました。

次の日の実技でまた言われた通りにやってみるものの、やっぱりエンスト。教官からは「エンジンの回転を安定させろ」と言われるものの、そんなのできるわけないと半ばヤケ気味に一気にエンジンをふかしてクラッチをつないでみると発車。ここで今まではエンジンの音を気にして最低限の回転でつなごうとしていたクラッチも、うるさかろうがエンジンを一気に回せば簡単につながることに気づいて乗り越えました。もちろんそんなつなぎ方を、ましてや素人が乗り心地も考えずにやるもんだから発車のときはエンストしたような衝撃が来ますが、教習の内容に快適な乗り心地なんて入ってません。私の信条でもある「車が走ればそれでいい」んですから。

発車ができるようになれば今度は走行に慣れねばなりません。走るだけなら簡単ですが、MT車にはギアチェンジ、またあのクラッチが待っています。発車時のエンストに比べると、走行時のエンストは比にならないほど体と精神に負担が来ます。おそるおそるクラッチを切り、つなぎ、ガクンとくるもののギアチェンジは可能。しかしこんなことばっかりしてたら精神的につらい。そこで発車時のふかしをギアチェンジでもやってみると綺麗とまでは行かないまでもマシ。このふかしを覚えると、半クラッチや綺麗なギアチェンジを練習しつつも「止まりそうになったらふかせばなんとかなる」の精神で心に余裕ができて教習も良い方向へ。最終的にはふかしなしでもしっかりとクラッチをつなげるようになりました。

MT車の教習は必ず最初にエンストを起こします。

終わってみればあんなの当たり前だよなあと思いつつも、初めて運転した車であの挙動は確かに不安になります。そんなときは是非一気にエンジンをふかしてみてください。決して正しいクラッチのつなぎ方ではないですが「走れる」「これでどうにかなる」の心を手に入れると一気に楽になります。

こんな気苦労をして、教官からも「人が宇宙に行って、バスでさえオートマのこの時代になんでマニュアル車の免許欲しいの」と言われるMT車の教習ですが、AT限定にちょびっと足せば貴重な体験ができるのでおすすめです。